子宮内膜症


子宮の内側で剥がれ落ちた内膜は月経血として、膣から身体の外に出ていきますが、子宮以外のところで増えた子宮内膜は腹腔にとどまり、炎症や痛み、癒着の原因となります。
子宮内膜症ができやすい場所は、腹膜、卵巣、子宮と直腸の間のくぼみ(ダラス窩)です。
卵巣にできたものを卵巣チョコレート脳胞と呼んでいます。
子宮内膜症は良性の病気ですので、それ自体で命に関わることはありません。

原因
原因ははっきりしていません。
月経血が卵管からお腹に逆流し、そのままとどまってしまうという説があります。
このほかに腹膜が何らかのきっかけで、子宮内膜に変化し、子宮内膜症を発症するという説もあります。
一方、子宮内膜症にかかる人が増えている最大の理由は、女性のライフスタイルの変化による、月経回数の増加です。

初経年齢は早くなっているのに閉経年齢は変わっていない為、月経期間は伸びていきます。
また、晩婚化が進んでいるため、月経が中断されることなく、繰り返され、女性が生涯に経験する月経回数は、戦前の女性に比べおよそ10倍になっています。戦前の女性は生涯に50回しか月経がなかったと言われています。
子宮内膜症は月経が繰り返されるたびに進行する病気です。そのため、現代の女性は子宮内膜症のリスクが高まっていると言えます。
症状
症状は発生している場所や程度によって異なることがあります。
共通した主な症状は月経痛です。
子宮内膜症の70%の月経困難症がみられますが、月経時以外にも下腹部に痛みや腰痛があったりします。
症状が進むにつれて、痛みは激しくなります。
また不正出血のほか月経過多とそれに伴う貧血、下痢、便秘、排便痛、頻尿、むくみといった症状もあらわれることがあります。
チョコレート嚢胞の場合は大きくなるまで症状が見られないことがありますが、嚢胞が破裂して、急激な腹痛に襲われることがあります。
腸との癒着がひどくなると、腸閉そくをおこすことがあります。


内診

直腸診
超音波検査
MRI
CT

血液検査
腹腔鏡検査

ビーチャムの分類
診察により分類される方法で、自分の症状がどの程度か比較的わかりやすいです。
ステージ1
散在性の1-2mmの内膜性症小斑点を骨盤内にみる。開腹時に初めて診断せれる。
ステージ2
仙骨子宮靭帯、広靭帯、子宮頸部、卵巣が一緒に、あるいは別々に固着し、圧痛、硬結を生じ、
軽度に膨大している。
ステージ3
少なくとも卵巣が正常の2倍以上に膨大している。仙骨子宮靭帯、直腸、付属器は融合し一塊となっている。ダグラス窩は消失している。
ステージ4
広範囲に及び、骨盤内蔵器は内診では、はっきりと区別できない。

東洋医学的に見ると子宮内膜症の原因は冷えと考えられています。
冷えは自己治癒能力を低下せます。
そのため病気が、回復に向かわなかったり、再発させる恐れがあります。

鍼治療は冷えを解消し、自己治癒能力を高める効果があります。血流を良くすることで、身体が温かくなり、自己治癒能力が高まることで、子宮や卵巣に新鮮な酸素がいきわたり、健康な細胞に生まれ変わります。
また、病気の回復に向かうためには、自律神経を整えリラックスすることも重要です。
鍼灸は自律神経にもアプローチをするので、交感神経と副交感神経のバランスが整い、血行が改善されます。
さらに自律神経が深く関係している、女性ホルモンがバランスよく分泌され、筋腫や嚢胞の縮小が促されます。

鍼灸は体だけでなくて、心も軽くしてくれるものだったと思います。
- 来院前はどのような状況でしたか?
- 不妊クリニックに通っていました。1年半くらい
- 当院に通院するようになってお身体はどのように変化してきましたか?
- 大学生の頃から生理痛がひどく、子宮内膜症、チョコ持ちでした。でも若いから大丈夫と言われ続けてたのに、一向に妊娠せず、チェックのために不妊専門クリニックへ行くと、様々な問題が分かり、あっという間に体外へステップアップとなってしまいました。そこでも採卵数は少なく、何度戻しても着床せず、クリニックの先生にも「若いのに不幸」とまで言われ、落ち込んでいました。そこでこちらに通うようにしてから、治療のことを話すことができる人がいることで気分が落ちつくことも感じ、少し前向きになれたら、グレードの良くない卵だったのに着床、妊娠することができました。
- 体調がよくなって1番良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
- 夫がよろこんでくれたこと
- 同じように悩んでいる方へメッセージをお願いします。
- 不妊治療は本当に苦しく、1人ぼっちでおいつめられてしまうものでした。でも鍼灸は体だけでなくて、心も軽くしてくれるものだったと思います。
自分の身体を信じて、前向きにいて下さい。
※ 当施術の効果には、個人差があります。
親身になって向き合って下さる先生を信じて、頼って甘えて、頑張っている自分の体と心を労わってあげて下さい。
- 来院前はどのような状況でしたか?
- Aクリニックを約1年通院し、Bクリニックを約1年通院していました。
- 当院に通院するようになってお身体はどのように変化してきましたか?
- 〇朝、目覚めがよくなり、楽に起きられるようになった
〇肩の重だるさやつっぱる感じが軽減した
〇お腹を触ると冷たい状態だったが、冷たさが軽減した - 体調がよくなって1番良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
- 家族が増えること
- 同じように悩んでいる方へメッセージをお願いします。
- こちらの先生方は皆さんプロフェッショナルです。
体調で不安なことはもちろん、パートナーには話せないこと、医師に聞きづらいこと、治療の進み具合で不安に思っていることなど、どんなことでも相談にのって下さいます。
親身になって向き合って下さる先生を信じて、頼って甘えて、頑張っている自分の体と心を労わってあげて下さい。
体が整って楽になると心も軽くなって大らかな気持ちでいられる時間が増えると思います。
皆様の笑顔が増えますように!
※ 当施術の効果には、個人差があります。

当院の自律神経は、鍼を中心とした、コンビネーション療法となります。
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