東京都江東区にある不妊専⾨鍼灸院、住吉鍼灸院です。
「子宮筋腫」という言葉を耳にしたことはありますか?
しかし、
実際に子宮筋腫と診断された時に
自分でもどうしたら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
また、子宮筋腫は進行していくと自覚的な症状が出てくる場合があります。
今回のタイトルにもあるように、下腹部痛もその一つです。
ということで、今回は⼦宮筋腫についてお話していきます。
⼦宮筋腫に関してこんなお悩みはありませんか?
「病院で⼦宮筋腫と診断されたけど、どんな事に気をつけたら良いの?」
「⼦宮筋腫の⼤きさは⼩さいと言われたけど放っておいて⼤丈夫なのか?」
「今できることは何だろう?」
当院にご来院されている患者さんの中にも、上記のように仰る方も多くいらっしゃいます。
皆さんの中にも、このように悩まれたことはありませんか?
⼦宮筋腫とはどんな病気?重い⽣理痛の要因にも
⼦宮筋腫とは、⼦宮を構成している平滑筋という筋⾁組織由来の良性腫瘍です。
30代の⼥性の約3割が持っていると⾔われて いて、⼥性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて⼤きくなっていきます。
また、⼤きくなる事によって月経時の経血量が多くなったり、月経痛(生理痛)が重くなることもあります。
⼦宮筋腫の主な原因
はっきりした原因はわかっていませんが
主な原因としてはストレスや⽣理不順によってホルモンバランスが崩れることが挙げられます。
1、ストレス
ストレスにも様々なものがあります。
例えば、⾝体の歪みからくる⾝体的なストレス、⼼の状態が不安定にある事による精神的ストレスがあげられます。
その他にも気温や湿度に対するストレス、⾷べ物などが関係するストレス、新しい環境に対するストレスなどもあります。
特に食生活の乱れはホルモンバランスに大きく影響します。
2、⽣理不順
⽣理不順になる原因も様々ありますが、多くはホルモンバランスが崩れて起こります。
例えば、過度のダイエットや⽇常⽣活での疲れなどが挙げられます。
⽣理不順をそのままにしてしまうと不妊の原因にもなりますので整えていく事が重要です。
⼦宮筋腫の発⽣する場所
⼦宮筋腫は主に発生する場所によって3つに分類されます。
1、 筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)
2、漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)
3、粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)
1、筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)
子宮壁をつくっている平滑筋という筋層内にできる筋腫です。
子宮筋腫のうち、筋層内筋腫が大きな割合を占めています。
小さいものだとほとんど症状が出ませんが、大きくなると月経時の経血が増えたり、不妊の原因となったりすることがあります。
2、漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)
⼦宮の外に出来るタイプのものです。
子宮壁の外側に向かって大きくなっていくため、稀に子宮から突出してしまうことがあります。
過多月経や貧血といった症状が出ないため、気が付かないことがあります。
漿膜下筋腫が大きくなると膀胱や直腸など他の臓器を圧迫し、頻尿や便秘をおこすことがあります。
3、粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)
⼦宮の粘膜の下にできるタイプのものです。
子宮の内側に向かって筋腫ができるため、子宮内膜に筋腫の栄養血管が露出し、月経時などに大出血を引き起こす原因となります。
さらに、重度の貧血を引き起こし、粘膜下筋腫には手術が選択されることも多いことが特徴です。
また、受精卵が着床しにくくなり、不妊症の原因となります。
⼦宮筋腫の主な症状
⾃覚症状として
・⽉経量が増える、不正出⾎
・下腹部痛や腰痛、便秘、頻尿 ・妊娠しにくい
・性交時の痛み
・貧⾎
などがあげられます。
1、下腹部痛
下腹部痛の他に腰痛や便秘、頻尿なども出てきます。
Q下腹部痛や腰痛、便秘、頻尿が起こるのはなぜか?
A ⼦宮筋腫ができた事で⼦宮が⼤きくなり、周辺にある臓器を圧迫してしまうからです。 特に、⼦宮の前にある膀胱や⼦宮の後ろにある腸を圧迫するので、このような症状が出てきます。
さらに圧迫があると、⾎流にも影響が出て、⾜のむくみなども生じることがあります。
2、不正出⾎/おりもの
Q不正出⾎やおりものに特徴はあるのか?
A おりものは⽔っぽいもの、⾎が混じるものもあれば、⻩⾊っぽいものもあります。
また、量も多くなります。
⼦宮筋腫が⼦宮内膜を圧迫するため⽣理以外にも出⾎が⾒られることがあります。
3、性交時の痛み
Q性交時に痛みはあるのか?
A ⼤きさやできる場所によっては痛みを伴うこともあります。
4、貧⾎
Q貧⾎が起こるのはなぜか?
A ⽉経量が多くなることや⽣理の時以外にも出⾎することで、⾝体の中の⾎液量が少なくなる為、貧血が起こります。
⼦宮筋腫と不妊の関係性
⼦宮筋腫と不妊は関係していると⾔われていますが、⼦宮筋腫ができる場所によって変わってきます。
特に粘膜下筋腫は⼤きさに関わらず筋腫ができると受精卵が着床しにくく、不妊症の原因となります。
筋層内筋腫は出現する場所や⼤きさによって不妊症との関係が出てきます。
漿膜下筋腫は⼦宮の外側にできる為、不妊症との関係は低いと⾔われています。
子宮筋腫と子宮内膜症の違い
子宮筋腫と子宮内膜症の違いを簡単に説明すると、
子宮筋腫は子宮を構成する平滑筋の筋組織由来の良性腫瘍で、子宮内膜症は子宮内膜が子宮以外の場所に増殖する疾患ですので、生じる原因も組織も全く異なります。
鍼灸治療でのアプローチ
鍼灸治療で直接⼦宮筋腫にアプローチをかけることは難しいと言われていますが、鍼灸施術を行うことで、筋腫の成長を緩やかにしたり、小さくなることもあります。
また、⼦宮筋腫の原因とされるストレスや⼦宮筋腫によって引き起こされる症状の緩和については、得意としています。
鍼灸では心身のストレスを取り除き、体調を整えることで⽉経リズムを調整し、妊娠の準備をお⼿伝いしています。
もし、月経(生理)について、気になることがあれば早めに整えていくことをおすすめします。
施術内では、⽇常⽣活で気をつけたらいいことやご自宅で取り組めることもお伝えしています。
妊活中に当院へ来院されていた⽅のストーリー
⽇々住吉鍼灸院で施術する中で、 妊娠報告をいただくことはとても嬉しいことです。
つい先日も住吉鍼灸院を卒業、出産された⽅が⾚ちゃんと⼀緒に顔を⾒せに来てくださいました。
その瞬間は私たちにとって、なにものにも代えがたい感動の瞬間です。
ここではたくさんいらっしゃる妊活中のある⽅のストーリーを少しお話しますね。
住吉鍼灸院に通われて7ヶ⽉。
クリニックと併⽤しながらの通院でした。
何回か⼈⼯授精をしましたが陰性、、、。
そのなかでなんとたまたまとったタイミングで⾃然妊娠されました!
その頃はお仕事とクリニックの両⽴が⼤変な時期で、特に悩んでいたとお伺いしていました。
そんな時期だったからこそ、妊娠報告はとても嬉しいものでした。
妊娠に⾄るまでにはひとりひとり違うストーリーがあります。
いろんな想いをお話ししながら、そして迎える妊娠のご報告は、⾃分のことのように感慨深い気持ちになります。
また良いご報告があるように私たちスタッフ全員で今⽇も施術にあたっています。
⼦宮筋腫のまとめ
⼦宮筋腫のはっきりとした原因は分かっていませんが、ストレスや⽣理不順が関係していると⾔われています。
ストレスによりホルモンバランスが乱れ⽣理不順を引き起こしやすくなりますので、 ストレスに対応できる⾝体や⼼の状態を作っておく事が⼤切です。
⼦宮筋腫は誰にでも可能性のあるものになりますので定期的に医療機関を受診し検査することが重要です。
「もしかしたら⾃分も」と思った⽅は是⾮、ご⾃⾝の⾝体を⾒つめ直してあげてください。 「まだ⼤丈夫」と思わず、「今から」始めていきましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
ただいま、たくさんのご予約をいただいており新規ご予約が取りにくい状況でございます。急性症状でお困りの方は一度お電話でご相談ください。
また施術を受ける前のご相談を公式LINEにて承っておりますので、こちらもどうぞご利用ください。
【監修】
住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。 2011年住吉鍼灸院入社。 2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。
施術歴13年