鍼灸治療はどれくらい着床率を上げるのか?!鍼灸の有効性についてお話します。

2023/12/01

こんにちは

東京都江東区にある不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。

 

 

住吉鍼灸院には、妊娠を希望されて初めて来院される方が毎日いらっしゃいます。

初診時のカウンセリングやお問い合わせの中で、

「鍼灸をするとどのくらい妊娠するのですか?」

と質問されることが多々あります。

 

今回は、鍼灸治療における着床率についてお話をしていきます。

 

体外受精において鍼灸を併用することによる着床率の報告

鍼灸治療において着床率がどのように変化するのか、ということについては、実際のところ自然妊娠でのデータは出すことが困難です。

そのため、体外受精における着床率についてのエビデンスをお伝えしていきます。

 

 

米国生殖医療学会誌の記載によると、

IVFを受ける160人を2グループに分け、

一方には体外受精の受精卵を体内に戻す前後にはり治療を実施

もう一方のグループには、はり治療はせずに通常の体外受精をしました

その結果、はり治療グループの妊娠率は42.5%

はり治療しないグループは26.3%と大差がつきました

WE Paulus, et al. Influence of acupuncture on the pregnancy rate in patients who undergo assisted reproduction therapy, Fertility and Sterility, Volume 77, Issue 4, Pages 721-724

 

 

つまり、

鍼灸をすることにより約15%妊娠率がアップする

ということなのです。

 

 

また、他にも

・2006年デンマークでの報告

胚移植日に鍼灸治療を行なうと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる273例を研究対象とし、鍼を行なわない組では22%の妊娠、鍼治療組では36%の妊娠率となり、鍼灸治療を行なった組に有意に妊娠率が高くなった。

・2006年日本生殖医学会

・2008年アメリカでの報告

 

・英国医師会誌 「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版での報告

はり療法を併用した胚移植は、はり治療を受けた群の臨床的妊娠は1.65倍高く、継続中の妊娠は1.87倍、生児分娩率は1.91高く、はり治療は妊娠率の高さと関連していた

・2002年ドイツ中国共同チームの報告

 

などと言った沢山の鍼灸治療における有効性が報告されています。

 

 

着床のための鍼灸はどのタイミングで受けると良いのか

先ほどの報告を見ると、では移植日の前後のみ鍼灸を受ければいいのか、というとそうではありません。

 

なぜならば、原始卵胞から排卵前の成熟した卵胞に育つまでには、実に月経周期13回分、約一年もの時間を要するといわれています。

卵子の質は過去(少なくとも1年前)の生活の影響を受けて排卵します。

 

つまり、排卵されている卵の質は、年齢という因子以外にも、卵胞が成長する期間の生活の仕方、心身の状態が影響すると考えることができるのです。

 

では、どのタイミングで受けると良いのかといいますと、「なるべく早く」受けていただくことをお勧めします。

刻々と時間は過ぎていきます。

過去に戻ることはできませんが、未来から見ると今が一番若いのです。

そのため、なるべく早く自身にとって一番若い段階で施術を受けることをお勧めしています。

 

まとめ

鍼灸治療における着床率は、日本でも海外でもエビデンスが摂れていて有効性が期待できます。

そして、受けるタイミングはなるべく早く受けていただき、卵へ、そしてお身体へいい影響を作っていきましょう。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年

 

 

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